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2025年

松本・大手門駐車場昨年度 観光バス利用が大幅増 コロナ禍以降、順調に回復

2025/09/04
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 松本市の国宝松本城近くにある東洋計器大手門駐車場(市営松本城大手門駐車場)を昨年度に利用した観光バスは4890台に上り、前年度と比べて13・1%の大幅増だった。新型コロナウイルス感染拡大が収束した後は外国人団体客を乗せたバス利用が伸びていたが、さらに日本人観光客のバス旅行も回復したことで全体の利用を押し上げたとみられる。
 市のまとめによると、コロナ禍の影響で令和2年度に760台まで落ち込んだ年間利用台数が昨年度には6倍になり、順調に回復している。外国人団体客を乗せたバスは昨年度1463台で、前年度(1452台)とほぼ同数だったことから、日本人観光客のバス旅行が回復したといえる。ただ、コロナ禍以前の平成30(2018)年度は全体で6106台の利用があり、完全に回復したとはいえない。
 バス1台当たりの滞留時間は3・92時間で、以前と比べると長くなっているという。駐車場を管轄する市商工課の丸山克彦課長は「滞留時間が延びていることは松本の魅力が向上している証しと捉えている。外国人観光客に加え、さらなる日本人団体観光客の増加に期待したい」と話している。
 大手門駐車場は松本城まで徒歩4分ほどで、普通車が利用する立体駐車場と、大型バス専用の平面駐車場がある。平面駐車場は令和5年10月に開館した新博物館の建設に伴い、現博物館の敷地から西に約300メートルの場所に移転して平成30年11月に利用を開始した。バスの駐車台数は以前と同じ12台。

観光バスの利用が回復してきた東洋計器大手門駐車場・平面駐車場(3日)