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2025年

無線草刈り機・温水除草機 山形村が効率化図り導入へ

2025/09/03
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村内の保育園で行われた温水除草機のデモンストレーション

 山形村は公園や保育園など公共施設の環境整備作業の効率化や安全確保につなげるため、無線操縦の草刈り機1機と温水をかけて草の根を枯らす温水除草機1機の導入を計画している。2機の購入費651万円を計上した本年度一般会計補正予算案を、2日開会した村議会9月定例会に提出した。

 無線操縦の草刈り機はコントローラーで遠隔操作しながら素早く草刈りができ、傾斜地や足場の悪い場所でも効率的な作業が可能になる。温水除草機は高圧洗浄機につないだノズルから約100度の温水が出て、植物に散布することで根を枯らす効果がある。除草の効果は数カ月間続くという。外部のタンクに入れた水を温めて使う仕組みで環境負荷が少ない。保育園の園庭や駐車場といった除草剤を使わずに除草作業をする必要がある場所での運用を想定する。ディーゼルエンジンで駆動し電源設備は必要ないため、道沿いの除草などさまざまな場所での活用も見込む。購入予算額は無線操縦草刈り機が220万円、温水除草機が431万円。
 環境整備は主に職員や村が委託した事業者が行っているが、限られた職員数での作業負担や委託での人員確保の難しさが課題となっていた。今夏には村職員がそれぞれデモンストレーションを行って操作性や効果を確かめた。百瀬繁寿村長は「試験で効果が確認できた。人口減で担い手が不足していく中で作業の省力化や効率化、安全確保につなげていきたい」としている。