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2025年

ブドウ形の電飾 カラオケ店彩る 店主の武居美和さん 塩尻駅の装飾見て採用

2025/09/02
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ふゆみのりの装飾を見る山下さん、武居さん、櫻井さん(左から)
ふゆみのりの装飾を見る山下さん、武居さん、櫻井さん(左から)

 塩尻市大門八番町に9日、移転開業するカラオケハウスぶどうに、ブドウの房をかたどったイルミネーション「ふゆみのり」が飾り付けられた。今春、JR塩尻駅東口に飾り付けられたのを店主の武居美和さん(61)が知り、店名にちなんで店内外の装飾に採用した。店やイルミの製作会社などが協力し、ブドウを特産品とする塩尻の店らしい雰囲気に仕上げた。
 ふゆみのりは、松本市波田の光学機器企画・設計・製作のジオワンデザインが作る。櫻井謙次代表(50)が大門に住んでいる縁もあり、同駅前に飾られた。ブドウの粒に見立てたピンポン球が、ゆっくりと明るさを変えて柔らかい光を放つ。
 同駅前での飾り付けを知り、現地で見た武居さんは「優しいイメージ」に魅せられ、「これで店をライトアップしたら映えるだろうな」と考えた。当時、移転話が具体的な段階に入っており、店の関係者や、新店舗の工事を手掛けたイトウ住建の山下一成社長(54)からも、ふゆみのりに注目する連絡があった。
 内装でオレンジ色、外装で緑色のふゆみのりを5個ずつ使った。櫻井さんは「ふゆみのりのイメージに共感いただけた。店に関わる人たちがブドウの房のようにまとまり、来客を大切にする思いを感じている」と話す。
 従来の店は3階だったが、新しい店は1階にした。常連客には90代の人もおり、高齢者が多いことを意識する。山下さんは店内のバリアフリー化などの提案をし、好きな場所にふゆみのりをつるせるレールを天井に設けた。
 店は12月で開店から丸11年になる。武居さんは「店の名前には、塩尻を盛り上げたいという考えを込めている。ふゆみのりに感じる温かさが、皆さんから寄せられる思いに重なる」と話している。
 営業は昼が午前11時~午後4時、夜が午後7時から。問い合わせは同店(電話0263・88・3501)へ。