松本市図書館LINEが便利 公式アカウント開設 本の貸し出しスムーズに
2025/09/02
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松本市図書館のLINE(ライン)公式アカウントが8月1日に開設され、スマートフォン(スマホ)を使用して本を借りる際の利便性が大幅に向上した。これまではスマホで本を借りる時は市図書館ホームページ(HP)からログインし、バーコードを表示する必要があったが、ログインなしで表示できるようになった。登録者は8月22日現在で895件、1日当たり40件ペースで増えている。
市図書館ラインのメニュー画面には利用者バーコード表示のほか、貸出・予約確認、本の検索、県と市町村による協働電子図書館「デジとしょ信州」へアクセスできる電子図書館などの項目がある。
これらの項目は市図書館HPへのログインなしで利用できる。早速利用したという沢村の男性(46)は「今までログインする手間があったが、メニュー項目をワンプッシュするだけで開けるのでストレスが全くない」と喜ぶ。
市図書館の利用登録者数は4万9725人(令和6年度末)で、うち3割の約1万5000人がHPを通じたウェブ登録者となっている。市によると図書館の公式アカウントの開設は県内では北佐久郡軽井沢町に次いで2番目で、ラインの利用者が多いことからウェブ登録者の増加が期待されるという。
ラインでは図書館から利用者に情報を通知するプッシュ配信が可能で、イベント情報などでの使用を検討している。市中央図書館の藤森千穂館長は「図書館カウンターに表示したQRコードや市公式ラインから登録ができるので、多くの市民に利用してもらいたい」と呼び掛けている。
