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2025年

木曽路の保存活用へ連携 「日本遺産」に認定 サミットに8市町村長

2025/09/02
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 文化庁の「日本遺産」に認定されている木曽路の保存活用を図る「日本遺産木曽路サミット」(主催・木曽地域文化遺産活性化協議会)が1日、木祖村薮原の村民センターで開かれた。協議会をつくる8市町村長らのパネル討論や有識者の講演を行い、「木曽路」全体のさらなる連携や盛り上げへ機運を高めた。

 討論は「木工芸品の魅力を伝えていくには」を主なテーマに、木曽郡6町村や塩尻市、岐阜県中津川市の市町村長らが意見交換した。
 木祖村の伝統工芸品・お六櫛の組合の柳川浩司・副組合長は、昨年度から外国人旅行者のツアーの一つに製作実演が組み込まれたことを報告。旅行者との交流や木曽の滞在時間増加、製品購入などにつながる「大事な実践」とした。動きを広げていくには、他の工芸組合などでも対応する体制づくりが必要とした。「木曽路」の伝統工芸品を束ね、発信する機関などをつくることも提言した。
 協議会長の向井裕明・南木曽町長は「木曽全体の面的な振興や観光客との交流の深まりにつなげられるよう今回の場を生かしたい」とあいさつした。
 大学客員教授やインバウンドの観光事業者代表が講演した。
 サミットは場所を変えながら開催し3回目となる。日本遺産は地域の有形、無形の文化財がつくるストーリーを認定して地域振興に生かす取り組み。

日本遺産木曽路の保存活用へ意見交換をする8市町村長ら