「小澤征爾の日」盛大に 子供から大人まで歌声、演奏で感謝伝える
2025/09/01
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松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、昨年2月に死去した永世総監督・小澤征爾さんの生誕90年を祝い、その功績に感謝するイベント「小澤征爾の日」が31日、キッセイ文化ホール(水汲)前で開かれた。小澤さんが音楽に親しむ文化を築き上げてきた楽都・松本で、音楽を楽しむ子供から大人まで約360人が出演。伸びやかな歌声や力強い吹奏楽の演奏を響かせて、感謝の思いを伝えた。
最終の有料公演であるサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)のコンサートBプログラム終演後、ホールから出てきた観客らを前に開催。松本城鉄砲隊が松本らしい祝砲として火縄銃の空砲を響かせてスタートした。今夏の公演に出演したOMF児童合唱団やOMF合唱団をはじめ、地元の合唱団に所属する約180人が「ふるさと」や「大地讃頌」を歌い上げた。
吹奏楽の演奏は市内の4中学校の吹奏楽部と、松本シティーマーチングバンドなど約180人が合同で行った。小澤さんが子供たちとの合同演奏会で指揮していた「星条旗よ永遠なれ」と「信濃の国」などを披露。観客から手拍子が起こり、楽しい雰囲気に包まれた。
開成中学校吹奏楽部の部長・中島詩唯さん(15)は「松本に音楽の文化を広めてくれた小澤さんを尊敬している。お祝いできてよかった」と笑顔だった。 「小澤征爾の日」は昨年に続いて開催した。

一丸となって歌声を響かせた大人と子供の合唱団