乗鞍の頂へ急坂激走! 自転車レースに3654人
2025/09/01
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標高差1260メートルを駆け上がる自転車レース「乗鞍ヒルクライム」が31日、松本市安曇の県道乗鞍岳線・乗鞍高原―岐阜県境のコースで開かれた。40回目の記念大会で、全国各地から3654人が参加し、爽やかな快晴の下、頂点を目指して力強くペダルをこいだ。

男子10カテゴリー、女子1カテゴリー、男女のジュニアカテゴリーに分かれて上りのタイムを競った。スタート地点の乗鞍観光センターには朝6時半のレース開始に合わせて、多くのサイクリストが集まった。号砲が鳴ると一斉にスタートラインを飛び出し、標高2720メートルのゴール地点を目指した。トップクラスの男子チャンピオンカテゴリーに出場した都祥生さん(46)=千葉県流山市=は10回目の参加。「全国から強い人が集まり刺激のある大会。森林限界を超えてからの景色が素晴らしい」といい、「気持ち良く走って無事にゴールしたい」と意気込みを語った。初出場という神奈川県横須賀市の市川由望さん(26)は「最後まで折れない心でペダルをこぎ続けたい」と話していた。
男子の部は神奈川県の田中裕士さんが53分46秒(速報値)で歴代最速タイムを記録した。女子の部は大阪府の佐野歩さんが1時間6分27秒(同)でトップに立った。