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2025年

松本市の中学校吹奏楽部 地域移行に音楽室活用 改修で直接出入り 旭町中で実証実験へ

2025/08/30
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 松本市は本年度、中学校吹奏楽部の地域移行で課題となっている活動場所の確保に向けて、中学校の音楽室を貸し出すための整備を実施する。校内に間仕切りを設置し、警報機器を新設して昇降口を通らなくても直接音楽室に入れるようにする。まずはモデル校に指定した旭町中学校の音楽室を年度内に整備して実証実験に着手し、ほかの中学校の音楽室に適用できるかどうか検証する。
 防音や楽器運搬が容易なことから、地域移行後も活動場所は「中学校の音楽室が最適」との吹奏楽部顧問らの意見を踏まえて実施する。
 旭町中の北校舎3階にある西音楽室は外付けの階段と直結しているため、地域開放の際は外付け階段から入れるようする。西音楽室の入り口にげた箱を設ける。さらに職員室などがある管理棟に侵入できないように1階と2階に間仕切りを設置し、音楽室に単独でセキュリティーシステムを導入する。
 旭町中の吹奏楽部は部員数が36人おり、地域展開の見込みがあることや外付けの階段があって校舎を分割して警備がしやすいことからモデル校に選ばれた。松本市立の中学校は17校(組合立鉢盛中を除く)で吹奏楽部が活動しており、活動場所の確保が急務だ。年度内に休日部活動の地域移行、8年度内に平日を含めた完全移行を目指す。
 市は9月1日に開会する市議会9月定例会に、整備事業費674万円を盛った一般会計補正予算案を提出する。松本市の臥雲義尚市長は25日の定例記者会見で、「職員が不在でも学校を利用できるセキュリティー対策を整え、他の学校にも広げていきたい」と述べた。

旭町中学校の音楽室。外付けの階段が併設されている