楽都に惚れ込み岡山から 結城さん夫妻、長年ボランティア
2025/08/29
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松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、岡山市在住の結城哲一郎さん(79)と洋子さん(71)夫妻が、ボランティアとして参加している。夫妻は昨年まで、故郷・岡山市と松本市の2拠点生活を続けながら、OMFのボランティアをしてきた。高齢のため昨年末、松本の自宅を引き払ったが、今夏も「元気なうちは参加したい」と、会場のドア係や荷物を預かるクローク係としてOMFを支えている。

結城夫妻は岡山で小学校教諭をしてきた。哲一郎さんは定年退職した約20年前、憧れだった故・小澤征爾さんの指揮で市民が同フェスに参加できる「1000人合唱で歌いたい」と松本でも生活を始めた。あいにく合唱の企画はその後なかったが、歓迎コンサートに出演する合唱団に参加する中でボランティア活動を知り加わった。松本で食べたリンゴのおいしさに衝撃を受けて「農家の力になりたい」とリンゴ園でも働いてきた。
洋子さんも退職後、7年ほどボランティアに参加。「コンサートやオペラに来たお客さまが帰る時にはすてきな笑顔になっている。それに関わることができるのは幸せなこと」と充実感を語る。
哲一郎さんは「小澤さんが松本に根付かせてくれた音楽の文化に感謝している。今後どう発展させていくか。ボランティアをやめられないなあ」と笑顔で話している。