ススキと甘酒で疫病よけ 塩尻北小野・御射山神社で御射山祭
2025/08/28
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小野神社(塩尻市北小野)の境外社・御射山神社で26日夜、疫病よけなどを願って古くから続いている「御射山祭」が開かれた。神前で白い穂のススキを甘酒に浸して玄関に挿すと病気を免れるとされており、子供からお年寄りまで地元の参拝者が足を運んだ。
御射山神社は小野神社の北東約1・5キロの位置にある小高い山にある。参道にはちょうちんがともされ、参拝者は山道を歩いて神社に向かった。ススキを甘酒に浸し、笹の葉に包んで家に持ち帰っていた。
かつては遠くからも参拝者が訪れ、出店も立ち並んでにぎやかだったが、近年は地元の人による落ち着いた祭りとなっている。小野神社氏子総代会の熊井芳彦会長は「長く続いている祭りなのでこれからも大切にしていきたい。コロナも流行してきているので、皆さんの健康をお祈りした」と話していた。