画歴30周年で企画展 カミジョウミカさん 松本で30日から
2025/08/28
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安曇野市のアーティスト・カミジョウミカさん(48)の画歴30周年企画展「カラフルユメハムテキ」が30日、松本市梓川アカデミア館(梓川倭)で開幕する。希少難病を患い全介助の生活を続けながら、「描くことは生きること、生きることは描くこと」とこれまでに1500~2000点もの作品を手掛けてきたカミジョウさんが、新作や未発表作品を中心に約120点を展示する。10月19日まで。
世界でも数人という常染色体劣性遺伝性疾患アノーゼティック異形成症を持って生まれたカミジョウさん。平成7(1995)年に入院先の病院スタッフをデフォルメして描き、喜ばれた経験を糧に、独学で絵画の制作を始めた。関節痛や体のこわばりと闘いながら、空想や妄想、人体・惑星・虫・菌・動物など多岐にわたる題材を鮮やかに、エネルギッシュに表現し、個展やグループ展で積極的に発表してきた。令和5年4月~7年3月には市民タイムスの土曜アート面も担当し、多くの読者に親しまれた。
企画展では描き下ろしを含む約120点の他、市民タイムスの紙面も展示。9月27日にはギャラリートークも行う。カミジョウさんは「オモシロおかしい作品の披露は気恥ずかしくもあるが、クスクス笑いながら楽しんでもらえればありがたい」と話している。
高校生以上200円、小中学生100円。問い合わせはアカデミア館(℡0263・78・5000)へ。
