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2025年

朝日のお土産 木札いかが 協力隊員・細谷さんが手作り

2025/08/27
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 朝日村の地域おこし協力隊・細谷徹さん(55)が、村のシンボルとして親しまれる鉢盛山の登山者や、来村者向けの土産品としてオリジナルの木札を制作した。気軽に手に取れる土産品を増やし、村をPRしたいと村産カラマツを使って手作りし、村観光協会が入るAYTマルチメディアセンターで販売している。

 縦6センチ、横2センチの木札に、レーザー加工機で「日本三百名山 鉢盛山」「信州 朝日村」と印字した2種を作った。鉢盛山の木札は主に登山者の記念品として用意。7月下旬に販売を始めたところ、狙い通り鉢盛山と入った木札を買っていく登山者が多いという。村内外のイベントでも販売し、東京都の銀座NAGANOで行った村のPRイベントでは朝日村の名前が入った木札が人気を集めた。
 村の土産品が少ないと感じたことから発案した。自身が20年近く趣味にする登山の経験も生かし、山小屋などにある登頂記念の土産品を参考にした。村クラフト体験館の機械で木材をカットして制作し、協力隊費で購入したレーザー加工機で文字をデザインした。
 都内出身の細谷さんは都内の地方銀行で30年間勤務し、昨年2月の協力隊着任に合わせ妻と村に移住した。村観光協会で観光事業を担当する。
 村での暮らしを気に入っていて隊員として残り約1年半活動した後は村に定住する予定だ。「村に来てからいい出会いに恵まれ、コミュニティーができていると思う」と話す。現在は購入した西洗馬の民家をDIY(日曜大工)で改修し退任後の個人事業に向け準備を進めている。
 税込み500円。問い合わせは村観光協会(電話0263・87・1935)へ。

鉢盛山の登山者や来村者の土産品として販売している木札と制作した細谷さん