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2025年

公民館だより節目の350号 明科・萩原区 29年間毎月発行

2025/08/26
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 安曇野市明科七貴の荻原公民館が毎月発行する公民館だより「おぎわら」が、通算350号に達した。平成8(1996)年6月から29年間休まず発行を続け、「住民が主役」をモットーに地域密着の情報を載せて親しまれている。編集委員は節目を喜び「住民の心と心を結ぶ紙面づくりを末永く続けたい」と力を込める。
 A4判カラー8ページで第3木曜日に発行し、荻原区約200世帯に配布する。春は小中学生の抱負や夢を特集するコーナー「頑張るぞ新生活」や季節の花の写真、夏はお盆行事やアレチウリ駆除の報告、秋は神社例大祭や敬老の日、冬はそば打ち収穫祭や三九郎の様子など、区や季節の行事、節目を迎えた住民を写真と文で紹介している。
 編集委員は公民館やPTA、区の役員ら15人が務め、毎月の会議で内容を決める。執筆や撮影をし、住民に執筆依頼もする。コロナ禍は行事がなくなり、編集作業も苦労したが、ページ数を減らし、一つの内容を深く掘り下げるなど工夫して休刊を回避した。
 創刊から編集を担う北條英明さん(69)は「取材を受け、原稿を寄せてくれる住民の皆さんのおかげで楽しい話題が提供できている」と感謝する。同じく宮下剛一さん(76)は手書きの文と紙焼き写真を貼って印刷していた時代を振り返り「仲間のおかげで節目を迎えられた。地域のつながりが希薄になる中、館報を通じて絆を深めてもらえたら」と期待する。若い視点からの執筆が好評な荻原公民館の佐野勇樹主事(40)は「面白いねと言われるのが張り合いで楽しい」と話す。
 記念の第350号は、編集委員の笑顔の集合写真で表紙を飾った。あいさつ文を載せた山崎庄二館長(61)は「歴代の編集委員と区民一人一人の熱意と努力の結晶。かけがえのない存在であり続けられたら」と願っていた。

記念の350号を手に節目を喜ぶ編集委員

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