古文書整理、学生ら助っ人 松本市立博物館で「合宿」
2025/08/25
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信州大学、関西学院大学など計5大学の学生と、各地の研究者が博物館に集まった。信州大学人文学部2年生の太田泰成さん(20)、大勝雄介さん(19)は「(史料の複写印刷では不鮮明な)筆跡が分かる」と実物が読める経験を喜び、他大学の生徒の学ぶ姿勢にも刺激を受けていた。
和田の旧家の古文書は、少なくとも5000~6000点に上るという。合宿を運営する信大人文学部の塩原佳典准教授(43)は「内容を確認し目録に整理することで、研究資料として活用できる。学生には大切な勉強の機会にもなる」と意義を話した。今年以降4年ほど市立博物館で毎年古文書合宿を行う計画という。博物館の遠藤正教学芸員(41)は「学芸員だけではなかなか手が回らない。本当にありがたい」と感謝していた。