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2025年

安曇野の自然歩いて観察 『ざんねんないきもの事典』監修の今泉さん講師に

2025/08/25
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 子供たちに人気の本『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)の監修者で動物学者の今泉忠明さんを講師に招いた「あづみの自然体験ツアー」が23日と24日、安曇野市で開かれた。県外の若い世代に自然豊かな安曇野への関心を高めてもらおうと市が主催し、首都圏などに住む親子13組・35人が自然観察を楽しんだ。
 24日午前は明科東川手の里山にある「けやきの森自然園」を散策した。今泉さんは「地面や斜面を見渡して、何か違うと感じる所を見つけてごらん」と助言。歩き始めて間もなく、食痕のある落ち葉を拾い上げ「ムササビは葉を半分に折って食べる。食い跡が左右対称なので、その可能性が高い」と指摘した。
 子供たちは、クモの巣に掛かって捕食されているセミなども観察。今泉さんは「どちらが良いとか悪いとかではない」と食物連鎖の仕組みも説明した。参加した東京都の小学2年生・黒田ゆいさんは「自分が住んでいる所にこういう山はないけれど、いろいろな虫がたくさんいて勉強になった」と話していた。
 安曇野は『ざんねんないきもの事典』のアニメ映画作品で舞台の一つに選ばれている。ツアーでは長峰山や県営烏川渓谷緑地なども訪れた。

葉に付いた食痕について説明する今泉さん(右)

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