樫本大進さんとSKOが美しい音の協演 OMFオケコンサートAプログラム
2025/08/24
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松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)で、オーケストラコンサートAプログラムの公演が23日、キッセイ文化ホール(水汲)で行われた。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1コンサートマスターの樫本大進さん(46)が哀愁を帯びながらどこか妖しげでもあるバイオリンの独奏を披露。サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)とも織り成すように音の協演を繰り広げ、満員の観客約1900人を魅了した。
英国出身のアレクサンダー・ソディさんが指揮した。樫本さんはショスタコービッチのバイオリン協奏曲第1番に登場。樫本さんの研ぎ澄まされた演奏に会場全体が引き込まれた。ショスタコービッチの交響曲第5番はSKOが圧巻の演奏を披露した。
京都市の公務員・脇川優香さん(26)は「樫本さんの演奏はバイオリンに感情が宿っているようだった。ホルンの透き通った音も素晴らしかった」と話した。
