0000日(木)
2025年

旧豊科町 よみがえる記憶 安曇野 タイムカプセル開封 20年前合併時に埋設

2025/08/24
後で読む

 旧豊科町が町村合併に合わせて平成17(2005)年9月に埋めたタイムカプセルの開封式が23日、安曇野市役所近くの敷地で開かれた。同年10月の安曇野市誕生に伴う閉町の企画「豊科町さよなら記念事業」で埋設したもので、当時の関係者やカプセルに手紙を書いて入れた〝元小学生〟ら市民約30人が集まり、20年ぶりに対面して思い出を懐かしんだ。

 カプセルは高さ50センチ、直径42センチの円筒型で、当時の豊科近代美術館(現安曇野市美術館)南側に埋められており、事前に市職員が掘り起こした。当時の豊科町長の村上広志さん(76)=豊科南穂高、総務課長だった平林栄司さん(77)=豊科、豊科南小学校4年生だった宮澤玲帆さん(29)=松川村=が代表してふたを開け、町民が自分や家族宛てに書いた手紙など約1200通が見えると会場から歓声が上がった。
 宮澤さんは家族写真、友達の似顔絵、自分宛ての作文を手に「当時を思い出して感激した。この町が大好きな気持ちは今も変わらない。これからは地域に恩返したい」と力を込めた。平林さんは「20年前にカプセルを埋めた方々と再会できて幸せ。町民の皆さんの思いや町の歴史を振り返ることができた」と喜んだ。
 カプセルは「20年後」と「50年後」があり、記念事業実行委員長も務めた村上さんは「5町村が一つとなり、20年間で成し得たことがたくさんある。30年後の開封式は次世代の皆さんに立ち会ってもらい、市がさらに発展しているかぜひ検証してほしい」と願った。
 取り出した手紙などは市が各個人に郵送する。

タイムカプセルから懐かしい手紙を取り出す参加者たち

おでかけ

一覧を見る