安曇野市シニアクラブ連合会 一般個人会員を募集へ 単会減で新たな取り組み
2025/08/23
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安曇野市シニアクラブ連合会は本年度、連合会を構成する支部の下部組織・単会への所属を問わない「一般個人会員」の募集を始める。連合会や支部、単会運営を担う役員のなり手不足を主な理由に単会の休会が相次ぎ、構成員が減少していることを受けた新たな試みだ。本年度総会で規約を一部改正し、個人として入会でき役員の任務を伴わない一般個人会員を、単会構成員と並ぶ会員に加えた。
「老人クラブ」や「長寿会」などの名称で、市内の60歳以上高齢者が、おおむね区単位で、健康づくりや仲間づくり活動に参画してきた単会が減っている。本年度は、4支部28単会に1579人が所属。5支部49単会に3870人の加入があった令和元年度との比較では1支部21単会、会員数にして2291人減少した。
5支部のうち明科支部については、令和4年度の支部会長を単会から選出できず、3年度をもって6単会が休会に。明科支部を構成する単会がゼロになった。連合会は、大幅な会員減に一般個人会員導入の検討を始めた。中村守良会長(80)=穂高支部・新屋三ツ矢会=は「健康上の不安や配偶者の介護などで役員まではできないといったそれぞれの現状を踏まえた、何かしらの一手が必要」と危機感を抱く。
全市的に広く入会者を集め、連合会主催のマレットゴルフ大会や作品展、芸能大会といった主事業への参加を個人として求める。年会費は現会員と同じ250円で、希望すれば役員に就くこともできる。連合会事務局の市社会福祉協議会地域福祉係が、個人会員への案内送付などとりまとめ役を担う。中村会長は「個人会員を、個々のより身近で多彩な活動を展開している単会へと結び付けていかれたら」と話す。
問い合わせは事務局(電話0263・72・1871)へ。
