少年の立ち直り支援に尽力　朝日の県少年警察ボランティア・三村さん　関東管区表彰

　県少年警察ボランティアとして長年にわたり活動してきた朝日村小野沢の三村共子さん（８３）に関東管区警察局長から防犯功労の感謝状が贈られ、２２日に県警本部で伝達式が開かれた。鈴木達也本部長が感謝状を手渡し、少年の健全育成や非行防止に積極的に取り組んできた活動に感謝した。
　三村さんは郵便局員を定年退職後、平成１４年から、問題を抱えた少年たちの立ち直り支援を手掛けてきた。所有する田んぼで、少年たちに田植えから稲刈りまでを体験させ、働く喜びを知ることで立ち直るきっかけを与える活動を続けてきた。
　自宅の裏山で育てているシイタケを採ってきたら、ある少年が「バター焼きにすればおいしいよ」と、ボランティアや警察職員全員にバター焼きを振る舞ったエピソードを紹介し「得意なことをやらせれば、少年たちは目を輝かせる。人に褒められればうれしいので、いいところを伸ばしてあげることが大切」と目を細めた。
　感謝状を贈られ「当たり前のことをやっていただけなのに…」と謙遜し「仲間のボランティアの協力があって続けることができた」と周囲に感謝した。
　今年は関東管区警察局管内で２６人に感謝状が贈られ、県内では三村さんら２人が表彰された。