御嶽山の登山道で放送訓練 「火山防災の日」の26日 音声の到達範囲も調査
2025/08/23
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御嶽山の山麓自治体や長野・岐阜両県などでつくる御嶽山火山防災協議会(会長・原久仁男木曽町長)は「火山防災の日」の26日、山頂・剣ケ峰に至る各登山道で、火山活動への警戒を促す放送訓練と、その音声がどこまで到達するかを把握する調査を行う。
午前11時10分~午後0時5分の間に計6回、火山活動の高まりを伝え、避難を促す放送を行う。長野県側の黒沢口、王滝口、岐阜県側の小坂口各登山道で、防災行政無線や山荘のスピーカーなどから訓練放送を実施。各所に音の測定器を設置するなどし、音声の到達範囲を分析する。訓練には各自治体などから約60人が参加する。調査結果は年内にまとめ、来年2月に公表する。
一方、木曽町は令和4~6年に毎年、御嶽山で登山者参加型の避難訓練を行ってきたが、今年は実施しない。町三岳支所の担当者は、3回の訓練を通じ、避難手順の確認とともに、登山者の行動傾向を把握するなど一定の成果を出せたと説明。「登山者参加型の訓練は一つの区切りがついた」とし、これまでの成果を今後の防災対策につなげ、発展させていく考えを示した。
