松本空港の韓国チャーター便復活 松本JCのOBが後輩にエール
9月13、16日に県営松本空港と韓国・清州空港を往復する国際チャーター便の運航に向け、松本青年会議所(JC)がOBの助言を受けて準備を進めている。松本空港で初めて国際チャーター便を実現させたOBから当時の苦労や就航による効果を聞き、目標とする国際線の定期便化につなげたい考えだ。

9月の国際チャーター便にはJC会員10人を含む最大51人の一行が13日松本発便に搭乗する予定だ。清州到着後、北に約100キロ離れた首都ソウルを訪れる。翌日はソウルから南東に約200キロ離れた安東市に移動。同市は松本市と共に来年の「東アジア文化都市2026」の開催都市に選ばれており、両市の交流を深める。
松本JCは平成8(1996)年11月に松本空港発の国際チャーター便を就航させ、14年までの7年間で計6回、松本と韓国のソウルや釜山を結ぶ便を実現した。8年に理事長を務めた岩原忍さん(67)=松本市里山辺=によると、6年のジェット化以降、JCから県にチャーター便就航を積極的に働きかけて実現を目指し、当時の空港事務所長や入国管理局、税関といった国の関係機関にも直接働きかけた。初回の就航がかなうと、出入国や税関、検疫といった国際便特有の手続きの前例ができ、2回目以降の就航や、旅行会社など民間によるチャーターにつながっていったという。
岩原さんは新型コロナウイルス禍を経て6年ぶりの韓国便就航にこぎ着けた後輩の取り組みを「頼もしく思う」と歓迎し、「定期便化することが重要。将来的な入管事務所の設置など、松本から訴えてほしい」と期待する。
JCの「まつもと空港2・0委員会」の岩下治弘委員長は「子供世代のために松本から世界に挑戦できる環境を整えたい」と意気込む。
JCは9月のチャーター便の搭乗者を募集している。問い合わせは松本JC(電話0263・32・7646)へ。