安曇野市消防団の女性隊員チーム ポンプ操法で全国大会初出場へ
2025/08/22
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安曇野市消防団の女性消防隊員が、10月の消防操法の全国大会に向けて練習に励んでいる。各都道府県の代表チームが出場する2年に1度の大会で、同市は初出場となる。選手たちはポンプ操法に取り組むのも初めてで「整列」「気をつけ」などの規律動作の基礎から学び、「県代表として全力を尽くす」と頑張っている。
第26回全国女性消防操法大会(消防庁など主催)で、10月28日に横浜市で開かれる。県消防協会の中で、3市5村でつくる松本協会に出場枠が当たり、同市が立候補した。
選手は、指揮者を務める女性消防隊の近藤みか隊長(56)をはじめ、野本和代さん(44)、池田昭子さん(49)、渡邊加奈さん(50)、降籏久子さん(59)、平林眞智子さん(52)、岡本暁子さん(56)の隊員歴5~19年の7人。週2回、仕事が終わってから市防災広場に集まり、午後7~9時に訓練する。「放水始め」などと勇ましい声が響き、真剣な表情でホースをつなぎ、ポンプを的確に始動させて標的に放水する。近藤隊長は「全力で動き、指先まで神経を集中する規律動作があるなど何もかもが大変。年齢層は高いけれど、やるからには上位を目指したい」と力を込める。
競技は軽可搬ポンプを使い、ホースの直径が通常より細い40ミリを使うなど違いはあるが、通常のポンプ操法と手順はほぼ同じ。髙橋稔団長が男性団員2人を指導者に任命し、ポンプやホースの取り扱い、筒先の操作、規律動作を細かく指導し、県消防学校の講師も訪れる。練習には毎回、二つの分団が参加し、投光器の設置、水出しなど後方支援をする。髙橋団長は「厳しい練習の中、女性隊員の皆が明るく前向きに取り組んでいて頼もしい。皆で応援し、活躍を期待したい」と話していた。
