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2025年

えんぱーくの「壁柱」利用堅調 作品展示やイベント告知に

2025/08/22
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 塩尻市大門一番町の市民交流センター・えんぱーくの展示用壁面「壁柱」の利用が堅調だ。新型コロナウイルス禍や施設の大規模改修工事で使えない期間もある中で、令和に入ってからは年間40~50件程度の利用を保っている。3階の部屋になっている部分以外の大半のスペース「市民サロン」の利用も順調で、気軽に使える点が評価されているようだ。
 壁柱は厚さ20センチのコンクリートと6ミリの鉄板を重ねた巨大な板状の部材で、97枚で建物を支えている。側面が屋内に表れている部分が多く、3階の92区画を展示用にしている。令和に入ってからの利用は5年度の57件・延べ6948区画が最多で、本年度は7月までに18件・1131区画となっている。
 学校や図書館などを含めた行政の周知専用や、寄贈絵画の展示などのスペースもあるが、大半は絵画や写真といった作品展示、イベント開催の告知や店舗による宣伝などの掲示利用に開放している。
 市民サロンは1348平方メートルの広さがある。3階の会議室や、学習室とその周辺の学習スペースなどを除いた部分で、開放的な雰囲気だ。イベントなどでの利用は近年、雑貨や食品などを販売するイベント・マルシェでの利用が多い。
 学習室の利用で訪れた際に、壁柱での絵画展示を見る人がいた。壁柱に飾られた作品を見たり、マルシェの盛況ぶりに触れたりしたことにヒントを得て、「こういう使い方もできるんですか」と相談してくる人も増えているという。天候に左右されずに使えることも評価されているようだ。
 えんぱーくは市立図書館、子育て支援センターなども組み込む複合施設で、幅広い年代の人が訪れる。学習室・学習スペースは毎朝、利用受け付けの開始を待つ人がいるなど常連の利用者も多い。担当者は「使いやすさを評価してもらっていると思う」と話している。

利用が堅調な展示用壁面(一般に開放していない学校専用区画)

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