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2025年

松本市、来年度から充電式電池を回収へ ごみステーションで対応 

2025/08/21
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 松本市は来年度、リチウムイオン蓄電池に代表される充電式電池の分別収集を始める。不適切な取り扱いによる発火が全国で問題になっている中、ごみとして出しやすい環境を整えてリスクを回避し、再資源化につなげる狙い。市によると、ごみステーションでの回収は県内自治体では初めてとなる。
 現在は「乾電池」と「コイン電池」を収集しているが、来年4月からは新たに「ボタン電池」と「充電式電池(単体のもの)」を加えて「電池類」として収集する。出しやすくするため、乾電池とコイン電池、ボタン電池は同じ回収容器にし、充電式電池は別の容器を用意する。スマートフォンや携帯小型扇風機のように製品が取り外せない充電式電池は「小型家電」となることから、電池類と小型家電の収集日を同一日にすることも検討中だ。
 リチウムイオン蓄電池は劣化すると内部に可燃性ガスがたまり、強い力や衝撃を受けると発火する危険がある。適切に廃棄されなかったために、ごみ収集車やごみ処理施設から出火する事案が全国で報告されている。松本市でも令和4年5月に、小型家電が原因とみられるごみ収集車からの出火事案が発生している。
 これらの状況を受けて国が4月、各自治体に安全な処理体制を構築するようあらためて通知。市は「電池の出し方が分かりづらい」という市民の指摘を受けて独自に分別収集を検討してきたこともあり、来年4月から取り組むことにした。
 20日の市議会建設環境委員協議会に報告して了承された。市環境業務課の林浩司課長は「市SNSなどを通じて分かりやすく市民周知を図っていきたい」と話した。

市が来年度から分別収集を始める充電式電池

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