須原の水舟 作って守ろう 大桑村教委 昭和100年記念 来月体験会
2025/08/21
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大桑村教育委員会は9月、村の須原宿に点在するサワラの丸太をくりぬいた水場「水舟」の制作体験会を計3回、地元の須原地区館で開く。今年が昭和元(1926)年から数えて100年目の節目に当たることに合わせた記念事業の一環だ。地域の魅力発信や次世代への文化継承を目的とし、完成した水舟は村歴史民俗資料館に設置する。
地元住民でつくる須原宿景観形成運営委員会などによると、水舟は宿場に11基あり、山から引いた清水をため込む。かつて随所に水場があり生活用水に利用されていたが、上下水道の整備で姿を消していった。昭和40~50年代、住民らの活動で水舟が並ぶ景観を復活させた。
体験会は7、14、28日に開き、同委員らと一緒に丸太から水舟を作る。須原宿は「水舟の里」として知られ、村教委は「地区の歴史を代表するもの。自分たちでつくる体験から、興味を持ったり理解を深めたりすることにつながれば」と話している。
開催時間はいずれも午前9時~正午で、動きやすい服装で参加する。道具は村側で準備し、参加無料。3回とも参加が望ましいが、都合がいい回のみの参加も相談に応じる。事前の申し込みが必要で、村教委(電話0264・55・1020)へ。
