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2025年

塩尻広丘に新産業団地を検討 野村と吉田にまたがる農地 15ヘクタールを選定 民間が開発主体

2025/08/19
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 塩尻市は、広丘野村と広丘吉田にまたがる農地を「野村吉田エリア産業用地」として、新たな産業団地の開発予定地に選定した。県の「松本地域基本計画」に則し、今後、地域未来投資促進法に基づく「重点促進区域」を設定して事業を進める方針。18日の市議会議員全員協議会で報告した。
 対象区域は、セイコーエプソン広丘事業所東側の農地(水田)約15ヘクタール。「市企業立地推進プラン」(令和5年度策定)で産業用地の確保推進に選定した5カ所のうちの1カ所。上下水道のインフラが整い、高速道路のインターチェンジに近く、平地で災害リスクが低い好条件がそろう。対象区域内で重点促進区域を設定し、立地企業を確保できた範囲のみ開発が可能となる。
 開発は、民間事業者が主体となり、農用地からの除外手続きと並行し都市計画法の手続きが進められて開発期間が短いなどの利点がある「民間開発方式」を予定する。開発事業者は地権者との用地交渉、企業誘致、造成工事を主に担う。
 9月に重点促進区域設定の事前協議を県と行い、県が国へ申請、認定を経て来年1月に3回目の地権者説明会を開き、2月に開発事業者を公募する計画だ。
 5~6月に50人の地権者に意向調査を実施、開発協力が大半だったが、近隣の交通渋滞対策や代替農地の確保を求める声もあった。地域経済の活性化が期待されることから、市商工課は「地権者との合意形成を図り、官民連携で事業を進めたい」とする。直近では「野村桔梗ケ原工業団地」(広丘野村)が造成された。 

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