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2025年

ホルン 今夏も木曽に響く 全国の演奏者集い合宿 元N響奏者 故山本真さん 名誉講師に

2025/08/19
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 全国の参加者が演奏の技術を学ぶ恒例の「ホルンブートキャンプ」が14~17日、木曽町日義の木曽文化公園で開かれた。キャンプで中心の存在だった元NHK交響楽団(N響)ホルン奏者で、木曽音楽祭にも出演してきた山本真さんが昨年12月に病気で亡くなった中、山本さんを「名誉講師」として思いを引き継ぎ開催を継続。今年も木曽にホルンの音色が響いた。
 中学生から72歳まで幅広い年代の受講者や講師計約50人が参加した。恒例の徹底的な基礎練習や、個人、合奏のレッスンなどをこなし、最終日の17日に成果発表のコンサートを同公園文化ホールで一般公開で開いた。住民らを前に、個人やグループで柔らかな音色を響かせた。
 キャンプは30年ほど前、山本さんが門下生との合宿で始めた。次第に裾野が広がり、10年近く前から一般参加者も広く募り開催している。
 成果発表のステージ上には、山本さんが50年愛用した「相棒」というホルンを添えてしのんだ。山本さんと連名でキャンプを開くN響首席ホルン奏者・今井仁志さんは、「プロ、アマチュアにかかわらずホルンを愛する人が長年集まってきた。自然豊かな木曽の中で学び、続いてきたキャンプを絶やさずつないでいければ」と話していた。

キャンプの成果を発表する参加者。ステージには山本さん愛用のホルン(右手前)が置かれた

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