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2025年

OMF 幻想的なオペラ1300人魅了 沖澤のどかさんが指揮 「夏の夜の夢」上演初日

2025/08/18
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観客を魅了したオペラ「夏の夜の夢」の一場面

 開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)のメイン公演の一つ、オペラ「夏の夜の夢」が17日、松本市のまつもと市民芸術館で初日を迎えた。妖精たちの幻想的な世界や人間たちのコミカルな恋愛模様などを、OMF首席客演指揮者の沖澤のどかさんが率いるサイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)が圧倒的な演奏で盛り上げ、観客約1300人を魅了した。妖精役の地元の子供たちも全3幕を通して、美しいハーモニーを響かせた。
 暗い舞台に顔だけライトに照らされた子供たち24人が登場して歌い出し、始まった。舞台上部から道化の妖精パックが降るように登場。妖精の王と王女は宙を舞うようにフライングをしながら歌声を響かせ、観客たちを驚かせた。舞台は床も背景も鏡張りで、背景の鏡が指揮する沖澤さんや観客たちを映し出す演出もあった。
 シェークスピアの有名な喜劇を英国の作曲家・ブリテンが1960年にオペラにした作品。OMF永世総監督・小澤征爾さんのファンで、同フェスに初回から訪れている大阪市の松井正武さん(62)は「素晴らしかった。シェークスピアが描こうとしていた世界観が伝わってきた」と話していた。20日と24日も公演がある。

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