「奈川獅子」勇壮に舞おう 松本の寄合渡集落で奉納に向けて練習
2025/08/18
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松本市奈川の寄合渡集落に伝わる舞「奈川獅子」(松本市重要無形民俗文化財)が9月6日、地元の天宮大明神で奉納される。住民らが、田畑を荒らして人々を苦しめた大獅子と立ち向かった村人たちとの戦いを表現した勇壮な舞を熱心に練習している。
今年は7月下旬に子供たちの練習が始まった。小学生から高校生までの15人が寄合渡体育館に集まり、大人たちから「大獅子」と「獅子とり」の動きを学んでいる。大獅子の頭を操る「獅子頭」の動きが特に激しく、舞が終わると息が上がってその場に座り込む姿も見られる。
盆開けからは大人たちの練習が始まる。獅子頭の一人・奥原絆さん(16)=塩尻志学館高校2年=は「大人も含めていろいろな人と関われるから楽しい」と話し、動きを大きく見せるためにはどうしたらいいのか考えながら取り組んでいる。生出月愛さん(11)=奈川小学校5年=は「本番でうまく動けるようにしたい」と、獅子とりの動きを熱心に学んでいる。
奉納は9月6日午後7時半に始まる。
