0000日(木)
2025年

慰霊の火花、降り注ぐ 穂高神社で「みたままつり」

2025/08/17
後で読む
冥福を祈り、奉納される手筒花火
冥福を祈り、奉納される手筒花火

 安曇野市穂高の穂高神社境内にある穂高霊社で15日夜、戦争で亡くなった人たちを慰霊する「みたままつり」が営まれた。手筒花火が奉納され、参列者は降り注ぐ火花に冥福を祈る気持ちを重ねた。
 主催の穂高霊社奉賛会の等々力肇会長(58)は「戦争の記憶を風化させることなく、御霊を慰め炎とともに平和を祈りたい」とあいさつした。
 神事の後、浜松市を拠点とする三ケ日手筒花火保存会が伝統の花火を披露した。火薬を詰めた大小の手筒を抱え、豪快に噴き上がる火花を全身に浴びながら、23本の花火を見せた。ドンというごう音とともに筒の下から炎が噴き出す「ハネ」も披露し、会場から歓声が上がった。
 訪れた戸谷弘之さん(68)=長野市=は「天候に恵まれすばらしい花火だった」と話し、滝沢豊満さん(74)=千曲市=は「美しい花火に戦没者の冥福を祈った」と静かに語っていた。

おでかけ

一覧を見る