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2025年

ふるさとの街、再び元気に 松本出身の帰省者に印象や期待聞く

2025/08/16
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 多くの人がふるさとを訪れたお盆休み。久しぶりに松本市の中心街を訪れた人の中には街の変化に驚いた人もいるだろう。3月までに松本パルコ(中央1)、井上本店(深志2)が相次いで閉店した松本駅前で、帰省者に街の印象や今後の期待を聞いた。

松本市中心街の行方に関心を寄せる帰省者

 松本市野溝木工3出身の道浦信弥さん(47)=東京都渋谷区=は旧パルコ前を通りがかり、ネオンサインが取り外された建物をスマートフォンのカメラに収めた。「昔から買い物するときはいつもパルコだった。寂しい」。建物を活用した新たな商業施設の計画があることを耳にしていて「パルコは若い人向けに新しいものを発信していた。新たな施設もそうあってほしい」と期待する。
 同市寿小赤出身のアルバイト従業員・林武杜さん(26)=東京都文京区=はイオンモール松本が開店した平成29(2017)年以来に駅前を訪れた。「高校生とか若い人たちはどこで遊んでいるんだろう…」と若者の居場所の減少を懸念した。「商業施設と一体化した公園」が再活性化に必要だとし、「屋外に席があるカフェなど、気軽に入れるお店もほしい」と話した。
 旧パルコ近くの靴店が実家の塩原瑞絵さん(47)=甲府市=は「駅前は居酒屋が多く、昼間に訪れる場所がない」と指摘。「育った場所が寂れるのは悲しい」と言い、「大型モールも必要だが、“一つしかない”状況は長い目で見ていいことではない」と、長期的な視点に立った市街地の再活性化を要望した。

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