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2025年

非戦の誓い力強く 終戦の日 松本で平和祈念式典

2025/08/16
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 戦後80年の終戦の日を迎えた15日、松本市平和祈念式典(市、市教育委員会主催)が市あがたの森公園の平和祈念碑前で開かれた。市内の小中学生や遺族会、議会、町会の各関係者ら約240人が参列。恒久平和や核兵器廃絶の願いをうたった「松本市平和都市宣言」を青空の下に響かせ、非戦の誓いを新たにした。
 臥雲義尚市長は、戦争に突き進むことで「国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって罪なき人々に計り知れない損害と苦痛を与えた」80年前の日本の姿に言及。痛切な反省の下「非戦の誓いを堅持してきた80年の歩みは平和への強い意志と不断の努力によって築かれた」とし、その重みと未来への責任を再認識するとともに「全ての人々の人権を尊重し、国際社会と積極的に共生していくことが極めて重要」と述べた。
 市民から寄せられた折り鶴を祈念碑に献呈し、参列者全員で戦没者に黙とうをささげた。代表の小学生が市平和都市宣言を朗読。広島の平和学習に参加した菅野中学校2年・丸山恋さんと会田中学校2年・横内日和さんによる「平和への思い」の発表もあり、丸山さんは「平和な世界は願うだけではつくることができない。多くを学び、一人一人が自分にできることを行動に移すことが大切」と語った。
 市は昭和61(1986)年に平和都市を宣言した。平和祈念式典は今年で30回を数えた。

「松本市平和都市宣言」を朗読する代表児童

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