おいしい朝食高評価 安曇野穂高ビューホテル 「じゃらん」泊まって良かった宿大賞
2025/08/16
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旅行サイト「じゃらん」を運営するリクルート(東京都)が優れた宿泊施設を表彰する「じゃらんアワード」の「泊まって良かった宿大賞(朝食部門)」に、安曇野市穂高牧の安曇野穂高ビューホテルが選ばれた。昨年1年間の実績から、地元産野菜をふんだんに使った朝食が高く評価され、関東甲信越地区3位(約1000施設中)を受賞した。
同ホテルは「地産地消」「健康」をテーマに季節ごとのメニューを企画する。今夏は安曇野産のトマト、セロリ、タマネギなどのサラダや焼き物、スムージー、ブルスケッタなどを提供。農家10軒以上から仕入れ、素材を生かした「丸かじりキュウリ」や自分ですりおろす「わさび丼」が人気で、花付きクレソンやコリンキーなど珍しい野菜も並べる。
10年以上前から宿泊者のニーズに合わせて朝食に力を入れ、昨年度からは同市農政課が取り組む農業者と宿泊施設・飲食店をつなぐ事業に参加。「規格外で出荷できないがおいしい野菜」などを安価で直接仕入れることで新鮮な野菜を豊富に使う。地元の人が安曇野産野菜の新しい食べ方や本来のおいしさを知る機会にもなっている。藤澤直樹支配人(50)は「調理、サービスをはじめとするスタッフ全員の頑張りが認められ大変な名誉。生産者の皆さんに感謝し、安曇野の野菜をPRしていきたい」と話す。市農政課の鈴木喜美子さんは「(受賞によって)食が安曇野の魅力になり、農業者のモチベーションにもつながれば」と期待している。
