0000日(木)
2025年

松本城や旧開智学校にぎわう 天気回復で天守は2時間待ちも

2025/08/14
後で読む

 本格的なお盆休みを迎え、松本地方は多くの観光客でにぎわっている。松本市の観光の中心となる国宝松本城や、昨秋に再オープンした国宝旧開智学校校舎には大勢の観光客が訪れている。特に松本城は、13日の午前中には天守への入場が2時間待ちになるなど例年のお盆と同じくらいの混雑となった。12日までは雨が多く入場者が例年に比べて1割ほど少なかったことから、松本城の関係者は「このまま好天が続いてほしい」と願っていた。
 13日は松本城の開場前から大勢の観光客が列を作り、午前8時の開場と同時に本丸庭園に入り、写真を撮ったり天守に登ったりした。午前10時過ぎには紙チケットによる天守入場待ちが2時間となった。埼玉県から来た清田大樹さん(31)は「以前、松本に来た時に今度は登りたいと思っていた。念願がかなった」と話した。妻の遙香さん(32)は「天守の中は涼しくてきれいだった」と話していた。
 松本城の9日から12日までの入場者は1日平均約4300人で、昨年度の同5000人に比べて1割以上少ない。松本城管理課の松岡由香課長は「雨が続いたのと、関西・大阪万博が影響しているかも」という。ただ、昨年度から導入し、待ち時間がほとんどなく天守に登れる電子チケットの売れ行きは好調で、松岡課長は「紙チケットに比べて待ち時間が少ない。熱中症予防にもなるのでぜひ利用を」と呼び掛けている。松本城は17日まで公開時間を変更しており、通常時の午前8時半~午後5時までを、午前8時~午後6時までにしている。
 令和3年度から行われていた耐震・防災工事が完了し昨年11月に再オープンした国宝旧開智学校校舎は連日、1000人を超える来場がある。学芸員の西松秀記さんは「新型コロナ(ウイルス)禍の前と同じくらいの来場があり良かった」と話していた。

大勢の観光客でにぎわう松本城

おでかけ

一覧を見る