0000日(木)
2025年

観光客 涼求め松本へ 連休は「イメージ通り」「快適」 登山者は雨天で断念も

2025/08/11
後で読む

 3連休の中日を迎えた10日、松本市内は多くの観光客でにぎわった。5日に群馬県伊勢崎市で過去最高となる気温41.8度を観測するなど、全国各地で猛暑に見舞われている今年の夏。観光客に話を聞くと、涼を求めて県内を訪れたという声が多く聞かれた。一方、山登りなどで岳都・松本に来た人の中には、10日未明から断続的に降り続く雨で旅程の変更を余儀なくされた人もいた。
 広島市から訪れた会社員の清水葉月さん(24)は、両親と妹とともに9日から4日間の日程で上高地や北安曇郡白馬村、富山県の立山を周遊する。「長野県は避暑地のイメージがある」と言い、SNS(交流サイト)で見かけた山の景色に憧れを抱いていた。上高地エリアで1泊し、「イメージ通り涼しくて快適」と笑顔を見せた。
 埼玉県春日部市の荒木功さん(48)と紋子さん(46)夫妻は8日からの10日間の休暇を活用し、茅野市の蓼科高原や松本市街地、安曇野市、長野市の戸隠高原を周遊する計画。荒木さんも涼しさを求めて県内を訪れたといい、宿泊先は標高1000メートル以上を条件に選んだ。蓼科の温泉旅館で1泊したところ「夜は寒いくらいだった」と冷涼な気候を実感。松本では博物館や湧水を巡って楽しむ。
 友人と一緒に三重県津市から訪れた塚原まゆみさん(56)も「涼しいところを目指して」、10日から2日間の日程で北アルプス・乗鞍岳や上高地を訪れる予定だった。しかし、雨天に見舞われ山行きの計画は中止に。「あした(11日)どうしようか…」と途方に暮れたが「取りあえず白骨温泉に入ってのんびりしたい」と気持ちを切り替えた。友人3人で憧れの北アルプス・槍ケ岳を目指した東京都渋谷区の会社員・清綾菜さん(28)も荒天で10日に引き返した。「すぐにリベンジしたい」とし、16、17日に再び上高地を訪れる。

多くの観光客でにぎわう国宝松本城
多くの観光客でにぎわう国宝松本城

おでかけ

一覧を見る