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2025年

お盆休み ようこそ信州へ 入り込み本格化

2025/08/10
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 お盆休みを信州で過ごす人たちの入り込みが9日、始まった。松本市の松本駅と県営松本空港では、大きな荷物を持った帰省客や観光客が行き交い、出迎えの家族らとの再会を喜ぶ姿や、案内図を見て期待に胸を膨らませている姿が見られた。
 松本駅では特急列車が到着するたびにスーツケースを引く人や、背中を覆い隠すほど大きなリュックサックを背負った登山客、旅行かばんを持つ親子などが続々と改札を出た。同市島内の安藤直美さん(64)は、埼玉で暮らす娘と小学1年生の孫を出迎えた。「前にあった時より少し大きくなって、お姉さんらしくなった」と孫との再会を喜んでいた。休みを利用して信州に観光しに来た大阪府の会社員女性(27)は「ゆっくり自然を満喫したい」とほほ笑んでいた。
 県営松本空港を発着するフジドリームエアラインズ(FDA)の定期便は、ほとんどの便が9割以上の予約で埋まった。娘夫婦と息子夫婦と集まって別荘で過ごす大阪府の80代女性は「にぎやかな所から静かな自然あふれる所に来たので、ゆっくりしたい」と話していた。
 日本道路交通情報センターによると、9日は県内の中央道、長野道は目立った渋滞がなかった。ネクスコ中日本の発表では、ピークは下りが9日、上りが11日を見込んでいる。JR東海は、10~12日にかけて大雨で中央西線の特急しなのに遅れや運休などが発生する可能性があるとして、ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼び掛けている。

改札口で再会を喜ぶ家族(松本駅)
改札口で再会を喜ぶ家族(松本駅)