核兵器廃絶、諦めない 松本で「平和のつどい」
2025/08/07
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広島に原爆が投下されて80年となる6日、非戦や核兵器の廃絶を呼び掛ける「被爆80年 平和のつどい」が松本市勤労者福祉センター(中央4)で始まった。護憲団体や女性団体などでつくる実行委員会が主催。展示や朗読、講演やコーラスなどを通して、被爆の実相や被爆者の声を伝えている。7日まで。
広島市民が描いた原爆被害の絵や被爆の記録のほか、戦争や平和を題材にした絵本、戦時下の様子を伝える記録写真が展示された。新日本婦人の会松本支部の平和朗読サークルは『核兵器をなくすと世界が決めた日』などを朗読。広島市で開幕した「原水爆禁止世界大会」もオンラインで視聴した。
戦後80年の節目に、例年開催している集いを拡大した。事務局の戸田俊子さん(78)は「近年再び盛り返す核抑止論に落ち込むが、だからこそ負けずに声を上げ続けなければいけない。核兵器禁止条約の実現も日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)のノーベル平和賞も、人々が希望を捨てずに闘い続けてきた成果なのだから」と話している。
7日は午前9時~午後4時。被爆2世で長野県原爆被害者の会副会長の前座明司さんの講演は午後2時から。入場無料。