JA全農長野 入札備蓄米の98%出荷 8月中には全て出荷へ
2025/08/06
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JA全農長野とマイパール長野は5日、長野市内で会見し、全農が入札で調達した政府備蓄米の、長野県本部枠として確保した9707トンのうち、先月末現在で98%に当たる9483トンが出荷されたと公表した。8月中に全て出荷される見通しという。
全国では、全体の91%が出荷された状況で「長野県は7ポイントほど上回り、順調に出荷している」(JA全農長野)としている。9707トンのうち、県内卸へは約3000トンが流通した。ほかは長野米の取引先である県外の卸を通じて、県内外のコンビニエンスストアや大手弁当店、量販店などに販売されたという。
全農では、3月10~12日に行われた1回目の入札で13万2999トンを落札し、うち長野県本部枠として7703トンを確保した。県内卸への出荷は4月4日に始まり、小売店での販売は同10日に開始された。備蓄米が流通しても長野県内の小売店での不足状況は改善されなかったため、当初計画より前倒しで出荷を行ったという。4月23~25日の第3回の入札で長野県本部枠として2004トンを追加確保し、契約数量は計9707トンとなった。
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JA全農長野などは合わせて、今夏は高温が続き、稲の生育が平年より5日から10日ほど早まっているとし、高温障害への注意を呼び掛けた。水管理や適期での刈り取りが重要になってくるといい「刈り取りが遅れると、品質の劣化が危惧される。刈り遅れにならないように、生産者に的確に情報を伝えていきたい」とした。
北信地域の一部では水不足も懸念されているという。
