日航機墜落事故振り返る 発生40年 塩尻市立図書館で写真展
2025/08/06
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塩尻市立図書館は17日まで、市民交流センター・えんぱーくで、企画展「日本航空ジャンボ機墜落事故追悼写真展―御巣鷹の御霊たちに捧ぐ」を開いている。今夏で事故発生から40年となり、当時救助活動に当たった地元消防団や自衛隊の姿を撮影するなどした写真25点が並ぶ。
日航機墜落事故は昭和60(1985)年8月12日に群馬県多野郡上野村で発生、乗客乗員524人中、生存者4人は子供2人を含め全員女性だった。製造元のボーイング社の整備不良が原因とされ、単独機では死者数で史上最悪の事故となった。
展示では救出の様子や、大量検視が行われた体育館に人が集う様子が分かる。東京都内の小学校で使われるピアノは、事故で死亡した小学生きょうだいの遺品。群馬消防学校や日本医療センターと各種団体が写真提供した。
写真スライドを使って日航機生存者の救出がテーマの朗読劇を昨年上演した、移動演劇桜隊の劇団事業部(東京都)が企画した。2年前に慰霊登山に行き、資料調べで塩尻の図書館を利用していた、駒ケ根市出身の劇団主宰の丸仲恵三さん(50)=千葉県松戸市=は「事故対応に大勢が関わり、多くの人にお世話になっていることが可視化された事故。事故を知らない世代にも見てほしい」と話す。入場無料。水曜休館。
