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2025年

御嶽で学ぶ地球の仕組み 木曽・王滝 スクールに子供たち集う

2025/08/06
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 地震や火山など地球科学の最前線を学ぶ「地震火山地質こどもサマースクール」が5日、木曽町と王滝村を会場に開幕した。小学5年生から高校生までの児童生徒37人が全国から集まり、御嶽山麓の自然環境を舞台に、観察や実験を通じて地球の仕組みに迫っている。
 初日は木曽町福島を出発し、開田高原の九蔵峠から御嶽山の裾野を一望。「(眺望の)どこまでが御嶽山?」などと考えを巡らせながら、峠の露頭から崩れ落ちた石を観察し、火山の成り立ちのヒントを探った。移動中もバスの車窓から地形に注目し、雄大な山の謎に思いをはせた。
 スクールは日本地震学会、日本火山学会、日本地質学会の3学術団体などが主催して24回目となり、御嶽山麓での開催は初めて。奈良市から参加した中学2年の高橋秀豪さん(14)は「好きな科学の各分野を掘り下げて学べるのが魅力。御嶽山の古くからの成り立ちと、最近の噴火の両方に興味がある」と期待を語った。
 6日は御嶽山3合目半に位置する王滝村の新滝で「山腹にどうして滝ができるのか?」を考察。さらに、木曽町三岳の御嶽山ビジターセンター「さとテラス三岳」では、地震波を使って「地球の声」を聴く体験が予定されている。

「どこまでが御嶽山なんだろう」と考える子供たち(木曽町開田高原の九蔵峠)

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