山頂目指して３９２人力走　朝日村で鉢盛登山マラソン

　朝日村のシンボルで、日本三百名山になっている鉢盛山（標高２４４７メートル）を目指す「第７回鉢盛山登山マラソン」（村観光協会主催）が３日、村役場を発着点に開かれた。過去最多の３９２人が全国各地からエントリーし、急坂の登山道や林道を駆け抜けながら完走を目指した。

　標高差１６６７メートルを走り山頂で折り返すスカイコース（３８キロ）に２１８人、登山口まで至るトレイルコース（３２キロ）に９１人、林道入り口が折り返し地点のロードコース（１２キロ）に８３人がエントリーした。選手たちは軽快な足取りでコースごとスタートし、最後まで力走を見せた。
　最年少で３８キロに初参加した小林清明さん（１６）＝愛知県大治町＝は「山に飛び込み、自然を感じながら走るのが面白い」と山中の雰囲気や山頂から臨む景色を楽しんでいた。地元の選手として開会式で宣誓した小坂勝さん（６２）＝朝日村西洗馬＝は「初回から出場している。体が衰えていないか確認し目標タイムを目指したい」と話した。
　沿道に手作りの応援看板を設置した上條洋治さん（８１）＝同村古見＝は「村のシンボルの山を目指し村外からもたくさん人が来てくれてうれしい」と喜び、選手に声援を送っていた。