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2025年

親子わくわく 発掘体験 塩尻市教委 床尾中央遺跡で31人

2025/08/03
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 塩尻市教育委員会が発掘調査を進めている同市宗賀の床尾中央遺跡で2日、夏休み中の子供たちとその保護者を対象にした発掘調査体験が行われた。市内外から31人が参加して、住居跡での発掘と、出土品の洗浄を体験した。
 平安時代の住居跡からは、土器のかけらや黒曜石が掘り出された。日本の歴史に興味を抱いている桔梗小学校6年生の後藤裕樹君は「発掘は初めて。見つけると面白い」と話した。縄文時代の住居跡でも発掘を体験し、出土品の洗浄は水を付けて丁寧に進めた。
 今回の発掘調査で出土した縄文時代中期の土偶の脚部や胴部、古墳時代の素焼きの容器・土師器などを展示した。平安時代のわんや皿は、県内で作られていなかった灰釉陶器で、広範囲で交流があったことがうかがわれる。
 市立平出博物館の小松学館長は「本物の土器を見つけ、太古のロマンを感じてもらえれば」と期待していた。

発掘作業を体験する人たち