0000日(木)
2025年

安曇野市内の駅駐輪場で自転車盗多発 6月末現在23件 前年比9件増 無施錠車の盗難と乗り捨て目立つ

2025/08/02
後で読む

 安曇野市内のJRの駅の駐輪場で自転車の盗難が相次いでいる。安曇野警察署と市によると、今年に入って6月末までに市内で発生した自転車盗24件(前年同期比5件増)のうち、23件(同9件増)が駅の駐輪場で、22件が鍵をしていない「無施錠」だった。市は、利用者に確実な施錠を促すため「自転車泥棒がいるよ!」などと記した目を引く看板を作り、多発している4駅に置いて注意を呼び掛けている。
 被害に遭った23台のタイプ別はスポーツバイクが5台、いわゆる「ママチャリ」の軽快車が18台だった。高級車よりも気軽に乗れる自転車が狙われており、市地域づくり課生活安全係の矢口護係長は「一時的な移動のために無施錠を狙い、足代わりに盗んで乗り捨てるケースが多い」と話す。実際、盗まれた23台のうち14台は放置されていたのが発見され、持ち主に戻っている。
 駅での発生は毎年、全体の7~8割だが今年は特に多い。最多の穂高駅は6月末までに被害が7件で、昨年1年間の3件を大きく上回る。看板は穂高、南豊科、梓橋、豊科の各駅駐輪場に設置。利用者が「自分のこと」だと危機感を持つよう、駅ごとに被害数を明示し、目を引く言葉や色を使って工夫した。同課は防止対策として▽必ず施錠▽できれば2点ロック▽防犯登録―の三つを挙げる。矢口係長は「自転車泥棒がいること知ってもらい、大切な自転車を守ってほしい」と注意を呼び掛けている。

多発する駐輪場に看板を置き、注意を呼び掛ける市職員(JR穂高駅西側の駐輪場)