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2025年

戦争遺跡の保存・活用を考えよう 松本で23~25日に全国シンポ

2025/08/01
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 「戦争遺跡保存全国シンポジウム」が23~25日、松本市で開かれる。戦後80年を迎え戦争体験者が減り続ける中、戦争遺跡の保存や活用を通じて戦争の実相を正しく認識し、平和を希求する心を広げようと、戦争遺跡保存全国ネットワークと関係団体でつくる実行委員会が主催する。
 開催は第28回を数え、松本大会は16年ぶり。大会テーマには「戦後80年を迎え戦争の真実をどう伝えるか─戦争遺跡の調査活動を通じて保存・文化財指定・活用を考える」を掲げた。23、24日は松本第一高校で記念講演や分科会を、25日は県内戦争遺跡を巡るフィールドワークを予定する。
 近年は戦争体験の証言が減り続けるのと同時に、戦争遺跡の風化や歪曲も課題に上がるという。実行委事務局長で松本第一高校教員の平川豊志さん(71)は「物言わぬ戦争遺跡から加害や被害の歴史を正しく読み取り、過ちを二度と繰り返さないために正しく継承していく必要がある」と話している。
 参加費は1日1000円(大学生500円、高校生以下無料)、フィールドワークは半日コース4000円、1日コース5000円。事前申し込みは締め切ったが、当日受付もある。問い合わせは電子メールで事務局(hirakawa@matsumoto1─h.ed.jp)へ。