MRIで婦人科検診開始 県立木曽病院で県内初 子宮筋腫など早期発見へ
2025/08/01
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県立木曽病院(木曽町福島)は1日、子宮や卵巣など骨盤内臓器をMRI(磁気共鳴画像)で診断する、県内初の婦人科検診事業を開始する。一般的な住民検診で実施されている「子宮頸がん検診」では十分に調べられない、子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣のう腫などの「子宮・排卵疾患」の早期発見を目指す。
子宮筋腫は子宮にできる良性腫瘍で、成人女性の3~4割が患っており、出産可能な年齢層では5人に1人の割合とされる。多くは無症状だが、月経過多による貧血や、筋腫の肥大により頻尿・排尿困難・便秘・腰痛などを引き起こすこともある。不妊や流早産の原因になる場合もある。子宮内膜症は月経困難症の主な要因として知られる。
MRIは放射線を使用せず、体への負担が少ないとされる。検査は検査着のままあおむけで寝て行い、所要時間は15分程度と比較的短時間で済む。同病院は「MRIの検査枠に余裕がある現状を生かした新規事業。自覚症状のないまま進行する良性疾患に対応する『木曽発信の検査』」と位置づけ、木曽圏域外からの受診拡大も視野に入れている。
費用は5000円(税込み)。受診希望日の2週間前までに電話か受付窓口で予約する。検査結果は画像データを添えて後日郵送される。
予約・問い合わせは木曽病院(℡0264・22・2703、内線2111)へ。
