甲子園を想定、スピード感重視に練習 松商野球部、ベンチ入りメンバー中心に
2025/07/30
後で読む
第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕)に出場する松商学園硬式野球部は29日、前日に発表されたベンチ入りメンバー20人を中心に、本番を想定した練習を本格的にスタートさせた。

「ノック行くぞ!」。捕手の木内壱晴(3年)の掛け声で、選手たちが一斉にシートノックに駆け出す。設定時間は甲子園大会の試合前シートノックと同じ5分。暑さ対策のため、長野大会より2分短くなっている。選手たちはノックの一本一本に集中し、ノック後は選手の入れ替えをいかに無駄なく行うかも話し合った。木内は「本数を減らさざるを得ない分、質を高める。5分にしっかり慣れて甲子園に臨みたい」と力を込めた。
シートノックに限らず、松宗勝監督が選手に何度も伝えているのは、甲子園大会の「スピード感」だ。円滑な試合進行のためにせかされる場面も多いとし、「気持ちがせくとプレーが乱れる。せかされる前に動けるよう、心の準備をしよう」と呼び掛けていた。