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2025年

激動の昭和 伝える品々 大桑村歴史民俗資料館 100年展 記憶次代に

2025/07/30
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 大桑村歴史民俗資料館で29日から、懐かしの資料を並べる「昭和100年展」が始まった。今年が昭和元(1926)年から数えて100年目の節目に当たることに合わせた特別企画だ。日用品や娯楽品、戦争にまつわる品など多様な資料から昭和期を振り返り、記憶を次代につなぐ。8月24日まで。
 家電製品などの日用品やブリキの看板、玩具、雑誌など当時の品を並べる。写真や有線放送の音声、小学校の行事の映像などもあり、さまざまな形式の資料で昭和の暮らしを紹介する。茶の間の雰囲気を再現した4畳半の特設コーナーも設けた。
 戦後80年にちなんだ展示は、兵士を励ます慰問袋や戦闘機と並ぶ金太郎人形、出征の記念写真などで戦中の様子を伝える。資料は同館の収蔵品を中心に、住民に協力を呼び掛け借りたり寄贈を受けたりした品も並べた。
 野知里浩寿・村教育長は「昭和は戦争や高度経済成長など激動の時代だった。あらためて当時を見つめ、知ってもらう機会になれば」と話している。
 観覧無料で、入場時間は午前9時~午後4時。4、12、18日は休館日。

日用品など多様な品を並べて昭和を振り返る会場