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2025年

松本の兎川寺町会・持ち寄りの飲み会100回目 緩く集まる気楽さ好評

2025/07/29
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 松本市里山辺の兎川寺町会で、月に1回開かれている持ち寄りの飲み会「なんとなくあつまるかい」が26日、100回目を迎えた。決まり事を決めず緩く集まる気楽さが好評で、毎月、50~80代の男性10~20人が参加し、8年以上続いている。
 毎月最後の土曜日午後5時から、兎川寺公民館で開宴する。ビールや焼酎、ワイン、ジュースなど自分用の飲み物とつまみを持って集う。幹事や代表は置かず、会員も定めない。「開催の知らせを伝えなかったら、みんな忘れて来なかった」ことから、会の立ち上げを呼び掛けた因幡保さん(80)が「ご案内」と題した通知を参加者の自宅に配ることだけはしている。
 26日はバーベキューをして100回を祝った。この日は松商学園高校(松本市)が甲子園出場を決めたことからその話題から始まり、米国との関税問題、それぞれの職場のこと、スマホの機能が使いこなせない問題など、硬軟とり交ぜて語り、笑い合った。「仕事で出られないことが分かると寂しくなる」と話す参加者もいた。
 参加者でもある中村弘幸町会長は「町会の役員の負担はなく、町会費もほとんど使わず、高齢者の健康や居場所づくりに役立っている」と活動の良さを語る。因幡さんは「まさかこんなに続くとは思わなかった。『得にも損にもならないが集まりましょう』というのがいいのかな」と話している。

語り、笑い合う「なんとなくあつまるかい」の参加者たち