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2025年

あづみ野祭りのポスター 豊科高校の生徒がデザイン 洋画家の故・小穴竹豊さんの遺志継ぐ

2025/07/25
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 安曇野市豊科のJR豊科駅前で26日に行われる真夏の祭典「第46回あづみ野祭り」のポスターが、豊科地域を彩っている。45回にわたってデザインを手掛けた洋画家の小穴竹豊さんが昨年5月に98歳で亡くなり、地元・豊科高校(安曇野市)の美術部が遺志を受け継いで装い新たにデザインした。小穴さんが描き続けてきた北アルプス・常念岳が生かされている。
 祭りの実行委員会がポスターとうちわの各デザインを同校に依頼し、制作を希望する美術部員がそれぞれ原画を描いた。実行委が原画の中から、いずれも3年生・萩原芽生さんの作品を選んだ。
 ポスターには、冬季に安曇野に飛来する白鳥が踊り、猫が太鼓をたたく様子が軽やかに描かれている。萩原さんは「地元の子供たちに親しみをもってもらいたくて」とデザインの意図を語った。
 藤原理康実行委員長は「豊科と白鳥は切っても切れない」と出来栄えをたたえる。写実的に描かれた常念岳に安曇野らしさがにじむ。
 萩原さんは「小学生の時から踊り連に参加している。なじみある祭りのポスターとうちわを作らせていただけて感無量」とうれしそうに話していた。
 今年の祭りには33踊り連・約2300人が参加を予定する。藤原実行委員長は「45年にわたって小穴さんに大変お世話になった。素晴らしいポスターも新しくできた。(踊り連には)ポスター以上に張り切って踊っていただき、街を盛り上げてほしい」と願う。
 祭りは午後5時20分からオープニングイベント、6時15分~7時55分にあづみ野ばやし踊りを予定する。

原画を描いた萩原さん(左)と藤原実行委員長