公民館で野菜の無人販売 松本市の田川地区町会連合会 地区内のスーパー休業で
2025/07/24
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松本市田川公民館(渚3)で、自家菜園などで取れすぎた野菜を無人販売する「たがわマルシェ」の取り組みが行われている。食品ロスを減らすとともに、地元のスーパーの休業で買い物に困る住民を支援する目的で地区町会連合会が主催。9月頃までの予定で週1回ほど新鮮な野菜が並び、来館者が品定めを楽しんでいる。
公民館のロビーに看板を掲げてコーナーを特設し、小袋に分けたトマトやキュウリ、ジャガイモなど100~200円で数種類の野菜が集まる。目新しい野菜にはお勧めの料理法なども書き添えられ、箱に代金を投入すれば品物を持ち帰ることができる。
地区内のスーパー・ツルヤなぎさ店(渚1)が建て直しのため来年10月までの休業に入り、地域から買い物支援の要望がある中で、自家用野菜を栽培する住民から消費しきれず困っていると相談を受けて企画された。7月初めから公民館でラジオ体操が行われる火曜日を中心に実施している。
野菜を提供する生産者はまだ少ないが、輪は広がりつつあるという。22日に4回目のマルシェが開かれ、初めて野菜を持ち込んだ地元の浅輪守弘さん(86)は「こういう機会があるなら、野菜を有効に活用してほしい」と、ニラや大葉を並べた。
ラジオ体操の帰りにのぞいた近くの山口久子さん(83)と上村和子さん(79)は「買い物に困るので、新鮮なものが手に入り助かる」「少量なので買いやすく、今日は何があるかと楽しみ」と話していた。
次回は29日午前8時半から。野菜の持ち込みは地区住民に限っている。
